組合員活動報告

GMOフリーゾーン運動全国交流集会inえひめ

2025.4.16

2027年3月1、2日に「第19回GМОフリーゾーン運動全国交流集会inえひめ」を、愛媛県今治市にて開催しました。

このGМОフリーゾーン運動は、イタリア・トスカーナ地方で始まり世界に広がっていきました。モンサント社(現在はバイエル社)やシンジェンタ社、デュポン社(現在はコルテバ社)などの多国籍農薬・種子企業がGМО(遺伝子組み換え作物)を武器に、種子を支配し、世界中同じ作物にしてしまおうということから、作物の多様性、品種の多様性、食文化の多様性を守ろう、種子を守ろうということで始まりました。この運動の目的は、GМОの排除にありますが、それは同時に多国籍企業による食料支配の排除でもあります。農業・生産物・種子・食文化の多様性を守るため、農家、地域、地方の主体性を大事にしています。GМОフリーゾーン運動は、GМОフリーゾーン宣言をすることによって、遺伝子組み換え作物、食品は不要だという私たちにもすぐに出来る、意思表示です。

えひめ集会は、『食べ物のことを考える 今、ここから、私たちから』をテーマに掲げて、
3月1日の全体会第1部では、ドキュメンタリー映画アリス・ウォータースの「WE ARE WHAT WE EAT 食べることは生きること」の上映会を開催しました。
第2部では、子育て中のお母さんや今治市議会議員、コープ自然派の生産者でもある地域協同組合無々茶園、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの共同代表・天笠啓佑さんに登壇いただいて、パネルディスカッション「食べ物のことを考えるえひめサミット」を開催しました。第3部では、全国各地の市民団体や生活協同組合からの活動報告をしました。

2日目の3月2日には、オプショナルツアーと今治学習会を開催しました。
オプショナルツアーの伊方原発と無茶々園の視察では、伊方原発訴訟に関わっておられる薦田弁護士に伊方原発の立地や現状を説明していただきました。参加者の皆さんは実際に伊方原発が建っているのを見て、また、佐多岬半島の地形も認識することで地震による危険性や避難計画の不十分さを実感されたようすでした。無茶々園では圃場を視察し、急な斜面での柑橘栽培の大変さを目の当たりにしていました。
今治学習会では、安井孝さんに「今治市の取り組みと今の現状」と題して、食の条例を持つ今治市の今までと、今の課題についてお話していただきました。

盛りだくさんの2日間の全国交流集会の開催を終えて、コープ自然派しこくでは、この集会をきっかけにGМОフリーゾーン運動が愛媛からそして四国中に広がるよう、取り組みを継続していきたいと思います。

「GМОって何?」というところから分かりやすく解説する全国交流集会開催記念冊子を作製し、集会後も継続して発売していますので、GМОフリーゾーン運動普及の一助にお役に立てください。

また、コープ自然派しこくオリジナルのGМОフリーゾーン宣言ステッカーを作製する予定ですので、フリーゾーン宣言をした方にこのステッカーを使っていただき、GМОフリーゾーン運動が身近なものとなるよう歩みを進めて参ります。

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