組合員活動報告
【オリーブ】放射能気になるを守田敏也さんに教えてもらおう イベント報告
2021.3.26
2021年1月26日、zoomにて守田敏也さんによる放射能学習会が開催されました。
全国の小学校、中学校で配られている「放射線副読本」は、文部科学省によって発刊されたものです。
(しかしながら内容が東京電力福島第一原発事故の被災者への配慮がなされておらず、放射線が安全との印象を受ける記述が多いと判断し、教育委員会が回収した自治体もあるそうです。)
子どもが学校から持ち帰った副読本を読んだ3人のお母さんたちが、なんともすっきりとしない、モヤモヤとしたものを抱えたそうです。一見間違ったことは書かれていないようにも思える、でもなんだか読み終わった後にモヤモヤとすっきりしない…どうしてこんな気持ちになるのか。
それから守田さんを中心としながらこの副読本を読み解いていったそうです。そして一年をかけて出来上がったのが「放射線すっきり読み解きBOOK」です。
今回はその読み解きBOOKを使って守田さんに解説していただきながら学習会を行いました。
この本の初めのページにある「作成の想い」には、1ページに作成者の想いがぎゅっと込められていて、このページを読むだけで胸が締めつけられてしまいます。
一部抜粋して書かせていただきます。
●この「放射線副読本」の中では、苦しい葛藤の末に選択を迫られ続けているみんなの暮らしや、福島原発事故後の深刻さが書かれていません。それぞれの人が心に痛みを抱えながら必死に選択したり葛藤した思いが置き去りにされていると感じます。..中略..この本の内容をそのまま受け入れてしまったら、今もこれからも実在する放射性物質の危険性についてだれも何も言えなくなってしまうと危機感を覚えています。●
もしこれから学校で配られた副読本を目にする機会があれば、一度目を通してみてください。そして想いを込めて作成された「放射線すっきり読み解きBOOK」もダウンロードできますのでぜひ併せてご覧になってみてください。
学習会の後半は、守田さんが福島の今の現状や内部被曝について話してくださいました。参加者の方々からたくさんの質問も上がり答えてくださり、なんとも内容の濃い学習会になりました。
放射線について知ろうとしたり、語ったりすることは少し難しいように感じるかもしれません。でも専門家のような知識なんていらないのです。それぞれが少しでも疑問に持ったりおかしいと感じたら自分なりに知ろうとすることが大事なのだと思います。そしてそれを周りの人たちと話し合う事も、これから必要なのではないでしょうか。福島第一原発事故から3月で10年になります。まだまだ苦しんでいる方々がたくさんおられます。
[参加者の方からのアンケート]
●放射線や放射能って難しそうでよく分からないなと思っていたのですが、今日分かりやすく教えていただいたので本当によかったと思います。
●放射能の現状について詳しくお話してくださり感謝しています。読本とミックスしての欲張り企画で中身の濃い学習会でした。
●zoomで開催でしたが、守田さんが目の前にいて学習会をしてくださっているような感覚でした。あっという間に時間が過ぎていきました!
○すっきり読み解きBOOKはこちらからダウンロードでします。製本版(一冊500円)もあります。
にょきにょきプロジェクトホームページ https://nyoki2pj.com/lp/info yomitokibook/
「すっきり読み解きBOOK」製本版申し込み先 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKXBwKnFYkIvDdfEs3q9NhrFwqVxDeepaNDeepaNaxylfXVA/viewform